2024.06.24プレスリリース
高エネルギーイオンによる高温プラズマの自発的な流出入状態を発見
-フュージョンエネルギーによるゼロエミッション社会の実現を目指して
に関し,核融合研と九州大学とで共同プレス発表を行いました
核融合科学研究所,国立大学法人九州大学,デンマーク工科大学の国際共同研究チームは,大型ヘリカル装置LHDにおいて, 高エネルギーイオンの状態を独自に工夫することで,高温プラズマの流出入の量が自発的に決定されることを初めて明らかにしました. 今回の新しい発見によって、高エネルギーイオンの状態を使い,核融合プラズマの閉じ込め領域からの粒子の流出入の方向や量を制御し, プラズマを最適な状態に保持できる可能性が示されました.
この研究成果をまとめた論文が米国の科学雑誌フィジックスオブプラズマズに,6月5日にオンラインで公開されました. さらに,注目すべき成果としてエディターズピックに選出されました. 雑誌名:Physics of Plasmas 題名:Core density profile control by energetic ion anisotropy in LHD 著者名:M. Nishiura、 A. Shimizu、 T. Ido、 S. Satake、 M. Yoshinuma、 R. Yanai、 M. Nunami、 H. Yamaguchi、 H. Nuga、 R. Seki、 K. Fujita、 M. Salewski DOI: 10.1063/5.0201440 論文のリンク先:http://doi.org/10.1063/5.0201440
この成果は,以下の国際会議で招待講演として発表しました. 65th Annual Meeting of the APS Division of Plasma Physics、2023年10月30日から11月3日 発表題目:Core density profile control by energetic ion anisotropy in LHD 発表者:西浦正樹 関連のNEWS記事のリンク: 2023.09.16 M. Nishiura gives an invited talk in 65th APS Division of Plasma Physics(APS-DPP) 2024.05.06 M. Nishiura gives an invited talk in 24th International Stellarator Heliotron Workshop(ISHW2024)
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