2025.03.01研究成果
新しいプラズマ内部状態の解析手法：非線形GPTを提案．
研究室の上田さんの非線形ガウス過程を使った新しいプラズマ内部状態の解析手法に関する論文がMachine Learning: Science and Technologyに受理されました． この論文では，プラズマの内部状態を再構成するための数値的解法として非線形ガウス過程トモグラフィー（非線形GPT）という新しい手法を提案しました． 本手法はベイズ推定の一種であり，ラプラス近似と対数ガウス過程（log-GP）を使うことで， 非負値の事後分布をより高速に得ることができます．さらに ，RT-1装置を用いた数値検証を通じて，従来法よりも高い精度を示すことが確認されました． 非線形GPTは逆問題を解く際に物理的な制約を自然に取り入れることができるため，プラズマの光学診断や放射率の測定における正確で効率的な解析や応用が期待されます．
興味のある方は是非連絡ください．
掲載論文：Kenji Ueda, Masaki Nishiura, "Nonlinear Gaussian process tomography with imposed non-negativity
constraints on physical quantities for plasma diagnostics", Machine Learning: Science and Technology.
DOI 10.1088/2632-2153/adbbae