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2024.11.15学会発表 招待講演
第41回プラズマ・核融合学会年会に招待講演

2024年11月17日から20日にかけて、東京都江戸川区タワーホール船堀で開催される第41回プラズマ・核融合学会年会にて,西浦准教授が招待講演を行います. 講演のテーマは「非等方・非熱化高エネルギーイオンとバルクプラズマ輸送の関係性:~LHD実験からITERとその先へ」です.

核融合炉の性能を左右する熱粒子輸送の研究について最新の成果を報告します.LHD実験で高エネルギーイオンの非等方性がプラズマの径方向輸送を駆動することを世界で初めて観測しました. 非等方性により閉じ込め領域のプラズマの輸送方向が制御可能であることも明らかになりました.この現象を理論グループの協力を得て新古典理論と乱流理論に基づく輸送解析を行いました. 核融合炉のプラズマ燃焼の新しく有効な制御可能性を示唆しています.

当研究室は,他にもポスター発表があります.是非お立ち寄りください.

・18P48 中村⾹織「多段加速のレンズ効果を⽤いたビーム輸送改善によるLHD重イオンビームプローブシステムの⾼性能化」
LHD重イオンビームプローブシステムは,核融合プラズマの内部の電位を非接触計測が可能です.SN向上と,より高密度計測のために,装置の高性能化を行いました. 新セシウム・スパッタ型負イオン源を用いてビーム電流を増加させ,多段加速管をビーム加速に加え,静電レンズとして利用することで,ビーム輸送効率を大幅に改善しました. この開発により,タンデム加速器へのビーム電流が約4倍に増加し,プラズマポテンシャル計測の精度が向上しました.その詳細について報告します. 一般の加速器で大きな改造の必要が無く,性能を上げる方法としても有用です.

・20P23 張以澤「LHDの密度ピーキング現象における新古典輸送解析」
核融合プラズマの熱粒子輸送は,磁力線を横切る拡散と粒子供給のバランスにより決定されます.西浦准教授の招待講演の内容で理論解析の詳細になります. LHD実験では,高エネルギーイオンの非等方性を変化させることで,プラズマ中心部での密度分布がピーキングする現象が観測されました. 本研究は,この現象を新古典理論で解析し,密度ピーキングと平坦化のメカニズムを解明することを目的としています. FORTEC-3Dコードを用いて,径電場Erやトロイダル流,熱・粒子束の時系列解析を行いました.その詳細について報告します.

研究成果を発表してきました.懇親会では多くの先生にご挨拶することができました.

関連情報は以下をご覧ください.

第41回プラズマ・核融合学会年会のウェブサイト

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