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2024.10.27研究室ニュース
核融合研究の最前線を訪れて:那珂フュージョン科学技術研究所見学記

10月11日(金)に東大新領域の核融合研究教育プログラムの授業で,西浦研究室の城越が国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)那珂フュージョン科学技術研究所を訪問. 常磐線で柏からちょっとした小旅行へ.
この訪問では,JT-60SAおよび制御室,さらにITERに納める機器の研究開発現場を見学しました.

まず,JT-60SAという実験装置について説明を受けました.JT-60SAは,核融合反応を研究するための装置で,非常に高温のプラズマを生成し,その中で核融合反応を起こすことを目指しています.この装置の仕組みや動作原理について,研究者の方々から詳しく説明を受けました. 次に,制御室を見学しました.制御室では,JT-60SAの運転状況をリアルタイムで監視し,必要に応じて操作を行います.ここでは,研究者たちがどのようにして装置を安全かつ効率的に運転しているのかを学びました. さらに,ITERに納める機器の研究開発現場も見学しました.ITERは,国際的な核融合実験プロジェクトであり,フランスに建設中の巨大な核融合実験装置です.ここでは,ITERに使用されるさまざまな機器の開発が行われており,その一部を実際に見ることができました.

この訪問を通じて,核融合発電の実現に向けた数々の課題や挑戦の大きさを改めて実感しました.核融合発電は,将来的に無限のエネルギー源となる可能性がありますが,その実現のために,技術課題に取り組み,前進していることを肌で感じ,たいへん勉強になりました.

道中では,他の研究室の方々と研究や将来の進路について話をしていました.


JT-60SAの説明を聞きました


JT-60SAの制御室にて


核融合装置JT-60SA

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