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2025.08.09研究室ニュース
東大大学院核融合プログラムの学生がLHD最深部へ!—未来の核融合研究者を育てる現場体験

核融合発電の実現に挑む世界最大級の実験装置「大型ヘリカル装置(LHD)」を、東京大学大学院核融合プログラムの学生が特別に見学しました。 普段は立ち入ることのできない最上部から俯瞰する巨大プラズマ実験装置や、最深部に並ぶ大電力電子サイクロトロン加熱装置を間近で目にした学生たちは、 その圧倒的なスケール感と高度な技術力に息をのみました。

2025年8月5日(火)、東京大学大学院新領域創成科学研究科・核融合プログラムの学生が、岐阜県土岐市の核融合科学研究所(NIFS)を訪問し、 世界最先端の核融合実験装置であるLHDの特別見学会に参加しました。

見学会は、山田所長による核融合研究の最新動向に関する講演、東京大学連携講座教員による研究紹介から始まりました。 その後、西浦准教授が学生たちをLHDの「最先端」かつ「最深部」へ案内。 通常の見学ルートでは目にすることのないミリ波電子温度計測装置や、高性能プラズマを生み出す大電力電子サイクロトロン加熱機器群を体感しました。

学生たちは、この体験を通じて核融合研究が持つ社会的意義と、未来のエネルギー創出に向けた挑戦の熱気を肌で感じました。 大学の研究室では味わえないスケールの現場体験は、自らの研究テーマを見つけ、国際的に活躍できる研究者へと成長する大きな一歩となります。 西浦研究室では、こうした実地体験を通して、次世代の科学者・技術者が世界を舞台に活躍できる環境を提供し続けています。
最後に、本企画をいただいた東京大学の井教授に心より御礼申し上げます。


LHD中央制御室での記念撮影。核融合プラズマの運転状況が一望できる中央制御室で、計測画面を背景に集合写真。
最先端の運転環境を間近に体感。


LHD主真空容器前での集合写真。高さ・幅ともに圧倒的なスケールを誇るLHD主真空容器と加熱・計測装置群を背に、
ヘルメットと白衣で安全装備を整えた参加者。


LHD本体室を周回するキャットウォーク(周回通路)から機器の説明を聞く参加学生。

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